大阪にいた頃、近所に市民の憩いの場となっている公園があり、その中に池がありました。
その池は、どこにでもあるような都会の公園の中で、穏やかによどんだ水を湛えており、水底には枯れた水草が何層にも折り重なり沈んでいます。
あれは、そう、底冷えのする冬の夕刻でした。
その池は、どこにでもあるような都会の公園の中で、穏やかによどんだ水を湛えており、水底には枯れた水草が何層にも折り重なり沈んでいます。
あれは、そう、底冷えのする冬の夕刻でした。
私は、淡水での釣りにはそれほど関心がなく、休日は海釣りに行くことを楽しみにしていますが、その日は無性にその池のことが気になっていました。
バス狙いに2、3度行ったことがあり、1度だけ、たまたま釣れたことはありましたが、異常に警戒しているバスが多いように感じていました。
スレているというより怯えている感じで、ルアーを追ってきても、途中で急に何かを見つけたかのように「サッ!」と反転して逃げてしまうのです。
その時は、私の姿に気づかれてしまったのだろうとも思いつつ、釈然としない何かが心に引っ掛かっていました。
そして、どんより曇った寒いその日の夕刻、ダウンジャケットを着込んで気になっている池に向かったのです。
到着すると、まず、少しでも流れのあるところを狙いたいと思い、人工的に水を循環させている排水口のある場所へ行き、バスロッドにカールテールワームをセットしました。
1投目、流れが池の奥に向かいそれが最終的に到達する付近をめがけて「シュッ!」・・・
着水後、ワームはすぐに着底してしまいます。
幾重にも重なり沈んでいる水草のせいで、水深は中心付近でも1mなさそうです。
すぐにリールを巻きはじめ、水草を引っ掛けながらワームを手前まで寄せてきます。
そして、ピックアップ。
フックには枯れた水草がまるで釣りを拒むように頑丈な繊維となって絡みついています。
2投、3投・・・・・何度か引いても魚の気配はなく、苛々しながらその枯れた水草を丁寧に取り除いていく作業が続きます。
少し移動し水の流れがない場所へ・・・ここでは、釣り人を拒むような雑草が岸辺に生い茂っています。
胸の高さまで生える雑草の上からロッドを振り、着底したらすぐにリーリング・・・
「ガッ!」「グッグッーーー!」・・「キィーーーーーーー」ドラグが鳴り止まず、ラインがどんどん出て行きます。
ドラグを少しきつくするとロッドは今にも折れそうです。
少しすると、何とかラインは止まりました。
雑草に絡まないようロッドを立て、少しリールを巻いてみます。
「グーン」・・「キッ!キッ!キィーー!」・・巻くどころか、ヤツはさらにラインを引き出して行きます。
持久戦の様相です。
ロッドを寝かせてしまうと一気に持っていかれるので、力を振り絞り少しずつ巻いては、すぐにロッドを立てて対応します。
ロッドにかかる重みは今まで経験したことのないヤツです。
20分ほど経過したでしょうか・・かなりラインを取り返しました・・・・
足元近くまで寄ってきました。あと少し・・
しかし・・・・・
「ギュンギューン!」「まさか!」・・ヤツは取り戻したラインの半分をまたもや引き出していきました。
「大都会の真ん中にこれほど持久力のあるヤツって?サカナ???」引きの種類は違いますがパワーは青物クラスです。
さらに格闘すること約10分・・かなり強引に寄せながら何とか足元へ・・しかし、雑草が邪魔をしてヤツの姿がよく見えず、あまりに重すぎて引きずり上げることも出来ません。
「こうなれば。。」・・雑草の中へ踏み込み水のある方へ顔を覗かせます・・・・
草陰から少し姿が確認できました・・・
「アナコンダ??」「まさか。。。」・・・・
よくみるとヒレがあります。紛れもなく魚です・・
「よしそれなら大丈夫!」・・・・・
その頃、毎週のように捕らえていたシーバスを扱う感覚で手を口元のほうへ持って行きました。
一瞬、ヤツは大蛇のように体を大きくヒネリました。
そして何かが手に当たった瞬間、なぜか背筋がゾーッとし、左手を見ると親指の根元当たりが深く裂け、血が噴き出していました。
傷口は深く出血が止まりません。(あまりに鋭い傷で、一瞬のことでもあり全く痛みを感じませんでした)
とりあえず持っていたタオルを手に巻き、ヤツにも返り血を浴びせながらヤツの胴体を抱えて何とか陸へズリ上げました。
そして観察・・
「これは雷魚(ライギョ)では?」・・・・・・・・・・
私はそれまでに雷魚(ライギョ)を写真等では見たことはありましたが、出会うのは初めてでしたし、ましてや近所にこれ程のヤツがいるとは・・・・・
メジャーを当ててみると、何と90cm・・胴回りは、両手で抱えても余りある、まさにアナコンダ(大蛇)そのものです。
そして何よりも、口の中をみて驚きました。
まるで『剣山(花を生けるためのあの針のかたまり)』のように長く鋭い歯がビッシリ・・・
もし雷魚(ライギョ)が体をヒネらず、そのまま手を口に突っ込んでいたら、私の手は形が無くなっていたかもしれません。

アナコンダよりも恐ろしい雷魚(ライギョ)・・・・・・・・・・
陸に上げても、まるで“陸でも十分生きていける”ような振る舞いで、全く動じていない様子です。
池の前に住む人の話しでは・・
「梅雨にたくさんの雨が降ると雷魚(ライギョ)が陸にまで這い上がってきて獲物を探している。」そうで、ますます気味の悪いヤツでした。
その池は、この他、ナマズ等も釣れたりする本当に恐ろしい(楽しい?)池です。
興味のある方は、大阪市住吉区にある
“魔物が棲む恐怖のゾーン”「万代池」へどうぞ・・
但し、池の魔物たちには十分気をつけて釣行してください。
(場所はここで確認して下さい)
万代池Map
釣りランキング
バス狙いに2、3度行ったことがあり、1度だけ、たまたま釣れたことはありましたが、異常に警戒しているバスが多いように感じていました。
スレているというより怯えている感じで、ルアーを追ってきても、途中で急に何かを見つけたかのように「サッ!」と反転して逃げてしまうのです。
その時は、私の姿に気づかれてしまったのだろうとも思いつつ、釈然としない何かが心に引っ掛かっていました。
そして、どんより曇った寒いその日の夕刻、ダウンジャケットを着込んで気になっている池に向かったのです。
到着すると、まず、少しでも流れのあるところを狙いたいと思い、人工的に水を循環させている排水口のある場所へ行き、バスロッドにカールテールワームをセットしました。
1投目、流れが池の奥に向かいそれが最終的に到達する付近をめがけて「シュッ!」・・・
着水後、ワームはすぐに着底してしまいます。
幾重にも重なり沈んでいる水草のせいで、水深は中心付近でも1mなさそうです。
すぐにリールを巻きはじめ、水草を引っ掛けながらワームを手前まで寄せてきます。
そして、ピックアップ。
フックには枯れた水草がまるで釣りを拒むように頑丈な繊維となって絡みついています。
2投、3投・・・・・何度か引いても魚の気配はなく、苛々しながらその枯れた水草を丁寧に取り除いていく作業が続きます。
少し移動し水の流れがない場所へ・・・ここでは、釣り人を拒むような雑草が岸辺に生い茂っています。
胸の高さまで生える雑草の上からロッドを振り、着底したらすぐにリーリング・・・
「ガッ!」「グッグッーーー!」・・「キィーーーーーーー」ドラグが鳴り止まず、ラインがどんどん出て行きます。
ドラグを少しきつくするとロッドは今にも折れそうです。
少しすると、何とかラインは止まりました。
雑草に絡まないようロッドを立て、少しリールを巻いてみます。
「グーン」・・「キッ!キッ!キィーー!」・・巻くどころか、ヤツはさらにラインを引き出して行きます。
持久戦の様相です。
ロッドを寝かせてしまうと一気に持っていかれるので、力を振り絞り少しずつ巻いては、すぐにロッドを立てて対応します。
ロッドにかかる重みは今まで経験したことのないヤツです。
20分ほど経過したでしょうか・・かなりラインを取り返しました・・・・
足元近くまで寄ってきました。あと少し・・
しかし・・・・・
「ギュンギューン!」「まさか!」・・ヤツは取り戻したラインの半分をまたもや引き出していきました。
「大都会の真ん中にこれほど持久力のあるヤツって?サカナ???」引きの種類は違いますがパワーは青物クラスです。
さらに格闘すること約10分・・かなり強引に寄せながら何とか足元へ・・しかし、雑草が邪魔をしてヤツの姿がよく見えず、あまりに重すぎて引きずり上げることも出来ません。
「こうなれば。。」・・雑草の中へ踏み込み水のある方へ顔を覗かせます・・・・
草陰から少し姿が確認できました・・・
「アナコンダ??」「まさか。。。」・・・・
よくみるとヒレがあります。紛れもなく魚です・・
「よしそれなら大丈夫!」・・・・・
その頃、毎週のように捕らえていたシーバスを扱う感覚で手を口元のほうへ持って行きました。
一瞬、ヤツは大蛇のように体を大きくヒネリました。
そして何かが手に当たった瞬間、なぜか背筋がゾーッとし、左手を見ると親指の根元当たりが深く裂け、血が噴き出していました。
傷口は深く出血が止まりません。(あまりに鋭い傷で、一瞬のことでもあり全く痛みを感じませんでした)
とりあえず持っていたタオルを手に巻き、ヤツにも返り血を浴びせながらヤツの胴体を抱えて何とか陸へズリ上げました。
そして観察・・
「これは雷魚(ライギョ)では?」・・・・・・・・・・
私はそれまでに雷魚(ライギョ)を写真等では見たことはありましたが、出会うのは初めてでしたし、ましてや近所にこれ程のヤツがいるとは・・・・・
メジャーを当ててみると、何と90cm・・胴回りは、両手で抱えても余りある、まさにアナコンダ(大蛇)そのものです。
そして何よりも、口の中をみて驚きました。
まるで『剣山(花を生けるためのあの針のかたまり)』のように長く鋭い歯がビッシリ・・・
もし雷魚(ライギョ)が体をヒネらず、そのまま手を口に突っ込んでいたら、私の手は形が無くなっていたかもしれません。

アナコンダよりも恐ろしい雷魚(ライギョ)・・・・・・・・・・
陸に上げても、まるで“陸でも十分生きていける”ような振る舞いで、全く動じていない様子です。
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その池は、この他、ナマズ等も釣れたりする本当に恐ろしい(楽しい?)池です。
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この記事へのコメント
トラバ、ありがとうございました!
私同様?いろいろと釣っていらっしゃいますね。
よろしかったら、リンクしませんか?
今後とも、よろしくお願いいたします!
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こんばんは〜☆
読みました・・・読み終わって まさに恐怖ですっ!!!
こわ〜いっ ( ̄⊥ ̄lll)・・・指・・・ありましたか?
これからはデカイと思ったらギャフでお願いしますっっ!!!
世にも恐ろしいっ・・・(*>ω<)o
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